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咸臨丸最後の乗船者・片倉小十郎家臣団の故郷 白石を訪ねる旅

つれづれ日記

去る7月11〜12日、観光協会と夢みる会の8名、そして咸臨丸子孫の会2名が、
咸臨丸最後の乗船者・片倉小十郎一族の故郷である宮城県白石市を訪問しました。
未だに多くの謎に包まれた咸臨丸の最後を検証するためには
是非とも訪れなければならない場所が白石でした。
戊辰の戦いに敗れたためとはいえ、
何故に未開の北の大地に移住しようとしたのか、
故郷を捨てて旅立つ人々はどんな思いであったのか、
そこに多くの謎の手がかりがあるかもしれない、
それは白石を自分の目で確かめることから始まると考えたからです。

案内パンフレット          白石と咸臨丸の関わり・・・


白石の観光パンフレットより

7月11日早朝、JR木古内駅を出発する。
少し雲は多めだが、雨の心配はなさそうなので一安心。
久しぶりの海底トンネルを抜けて、車窓からの景色を楽しむ。
事前にアポイントと取っていたとはいえ、白石駅に到着するなり、
市役所と観光協会の出迎えを受ける。
互いに初対面と思えぬほどに挨拶の後は和気あいあいとなる。
昼食は、観光協会副会長が営む店で特産品『温麺』をいただく。
さっぱり感があって実に美味しいタレに驚かされる。
歴史を感じさせる建物で、縦に細長く、
所々に小さな庭がある店構えは京都の下町に似ている。
この店のおばあちゃんがまたシャレていて、温麺を語り出したらその饒舌さに再びびっくり。
白石の第一印象は、何かホッとさせるそんな温かい思いでした。


列車にて、笑いがたえない中にも
やはり緊張感がみえる。

「温麺」の老舗
昼食会場

佐藤清治商店の
おばちゃんには脱帽

昼食会場で久保会長の挨拶。
ここの温麺は絶妙な味でした。

市役所では歓迎式、互いに白石と木古内の観光の取り組みを紹介。
城下町・白石は、片倉一族を中心とした歴史を活かしたまちづくりに取り組んでいるようだ。
白石を代表する白石城を見学。
全てを当時と同じ材料と手法で復元されており、派手さはないが歴史の重みが感じられる。
城内の観光シアターでは、片倉一族の北海道移住の様子を物語風に詳しく紹介していた。
学芸員の説明から、北海道移住に関しては相当の史料もあり、研究もなされているように思えた。
残念ながら、咸臨丸そのものに関する説明はなかった。
幕末・維新の歴史の中で、片倉一族のみならず、多くの人々が苦渋と彷徨の道を歩み、
その結果として新しい日本が生み出されたことを確信する。


市役所での歓迎式。佐藤観光協会
会長さんから丁重なご挨拶を頂く。

見事な白石城でボランティアガイドさん
の説明を聞く。丁寧な説明に感激。

学芸員による、北海道移住についての
説明。みな真剣そのものでした。

夕方には小原温泉の宿に到着。この宿も協会の役員の方が経営されているとのこと。
懇親会には、白石市長さんはじめ、
市議会議長、商工会議所会頭、そして観光協会三役がお出でになり、嬉しい反面恐縮至極でした。
しかし、いつしか和気あいあいとあちこちで話に花が咲きあっと言う間に二時間が過ぎました。
議長さんはこけしづくりの家元であり、
私たちに素晴らしいこけし寄贈のサプライズがありました。


白石城天守閣からの市街をのぞむ。
城下町らしい静かな町並みです。

市長さんの熱の
こもったご挨拶。

議長さんから
名産のこけしを頂く。

懇親会では初対面と思えぬほど
和気あいあいと交流できました。

翌日は、片倉一族の廟所、北海道移住の記念碑、
片倉一族の菩提寺の傑山寺などを訪ねて片倉一族の歴史を学ぶ。
深々とした林の中にひっそりと佇む移住の記念碑。
移住を余儀なくされた人々はこの碑の前に立ち、何を思ったのか、
当時の人々の命の叫びがひしひしと聞こえてくるようだ。
松前藩関係者の墓所もあり、片倉家と松前藩の深い関わりのあることがわかりました。


移住の記念碑。ずっしりと歴史の
重さを感ずる。

白石城歴代の城主(片倉家)の廟所。
合掌して歴史の思いにふける。

各墓石に安置され
ている石像。

白石の創主・景綱
の廟所の一本杉

そそり立つ「材木岩公園」。勇壮な断崖と
白石川がマッチングしている。

城主以外の片倉家
の墓所。

白石のマスコット
こじゅうろうくん

片倉家の菩提寺である傑山寺の
可愛い子供地蔵

古い武家屋敷街を歩いて気づいたことは、
町のすみずみまできれいな小川(実際は下水)が流れていること。
白石城の堀は自然の川を利用したものであり、町中の小川は全てその堀と繋がっているということ。
まして住宅密集地域であてもその川の水のきれいなことには驚かされた。
他の一般観光地も訪問しましたが、その全てが歴史と文化の香りがする白石でありました。


町中を縦横に堀があり、大きな堀には
無数の錦鯉が泳いでいる。

白石名産のコケシ
の橋標

ここでこの姿で
吉永小百合が・・・

小川の様な清らかな流れが
道ゆく人の心を和ませる。

市役所の方が「自分たちの足で歩いて白石を見てほしい」と言われた意味がわかりました。
それこそが自分たちの町を大事にしている心の姿です。
初めての交流で僅かな時間でしたが、今後の関わりの契機とすることができました。
何よりも白石の方々の大きな温もりある心に感謝するばかり、
そして私たちの咸臨丸の謎解きへの思いを一層強くする旅となりました。
これまで、咸臨丸子孫の会、横須賀(浦賀)、塩飽、長崎と咸臨丸の輪を拡げてきました。
この旅を契機に白石との交流も始まります。
咸臨丸のネットワークを通して我が町・木古内のまちづくりをすすめていきます。

白石と咸臨丸の関わり・・・

水主(かこ)のふるさと・四国・塩飽諸島の訪問交流記   

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